2014.02.13
研究成果を更新しました。
2014.02.04
普及活動を更新しました。

近年、鍾乳石の炭素・酸素同位体組成を用いて、過去の降水量を復元する研究が盛んに行われている。それらの先行研究では中緯度から高緯度を対象にしているが、本研究は世界で最も人口稠密なアジア熱帯域において、鍾乳石の炭素・酸素同位体比から降水量を定量的に復元することを目指す。
鍾乳石中の炭素・酸素同位体比を分析し、降水観測データと時系列比較することにより、降水量との関係を明らかにし、古気候指標としての有用性を確認する。 その上で、気象観測以前のより古い時代に遡って鍾乳石を分析し、過去1000年間の降水量を定量的に復元し、既に報告されている中国やインドの鍾乳石データと比較することにより、アジア全体の降水量変動を詳細に理解することを目指す。